秘境ツアーのパイオニア 西遊旅行 / SINCE 1973

マリみどころガイド

砂漠地帯

Sahara

12世紀頃のトアレグの壁画が残る、アドラール・デ・イフォラス。塩の採掘地タウデニと、今なお活躍するラクダの隊商。マリのサハラの魅力をご紹介します。

アドラール・デ・イフォラス/ Adrar des Iforas

マリのトゥアレグ勢力の中心地。岩山と牧草地の広がる地域に住居と遊牧キャンプを作り暮らしています。アドラール・デ・イフォラスの岩山には多くの岩刻画が残されており、紀元前1万年頃からトゥアレグの進入した12世紀ごろにかけての作品が中心です。 1990年代のトゥアレグ族とマリ政府軍との間に起こった内戦のために長い間外国人に訪問されることがなかった場所です。

井戸の周りにはつねに家畜が集まります
岩山に残る岩刻画

タウデニと塩のキャラバン/ Taoudenni

かつてはタウデニからさらに北にあるタガザで塩の採掘が行われていましたが、16世紀頃に枯渇し、タガザに代わってタウデニでの採掘が始まりました。タウデニは周囲500Kmに主要な集落も無いため、逃亡不可能な地として囚人が労働者として働いた過去もあります。現在も外国人観光客の女性以外の女性の立ち入りは原則禁止です。 塩は3層にわかれ、下が1級(最高級)、真ん中が3級(家畜用)、上が2級(一般用)で、縦125cm、横50~55cm 幅約5cm、重さ35キロほどに切り出されます。 これらはトンブクトゥーまでの750kmを20日かけてラクダのキャラバンによって運ばれます。ラクダはこの塩を左右に2枚、計4枚(140kg)を1日50Km、13時間歩き続けます。途中の井戸では、休息するキャラバンの姿が見られます。

塩の採掘場
塩を降ろして休むキャラバン
トンブクトゥーから750キロの道のりを歩いてきたキャラバンの到着

PAGE TOP