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ザンスカール
文・写真南アジア担当スタッフ
広大な大地を走る
広大な大地を走る

「野を越え、山を越え」という言葉がふさわしいザンスカールへの道程。ラダックの中心地レーからの距離はそこまで離れていませんが、道路がないため大回りをして約200km西に離れたパキスタンに程近いカルギルに行き、そこから240km丸一日移動する必要があります。

イスラーム人口の多いカルギルに近づいてくると、モスクと僧院が並び建つ風景も見えてきます。

カルギル道中では思わぬ偶然がありました。月世界と形容される荒涼とした空間の中に建つラマユル僧院でのこと。いつもは静寂に包まれた僧院の勤行堂には多くの僧が集まり、何か儀式が始まる兆しがありました。砂マンダラ破壇の儀式でした。偶然その場に遭遇した私たちは、何ともあっけなく、数週間かけてつくられた、秩序だった見事な色彩と構成で描かれた砂マンダラが壊され無秩序と化す様子を見ることができました。

砂マンダラ儀式の兆し
砂マンダラ儀式の兆し


麦畑のパッチワーク

ブルーポピー
ブルーポピー

カルギルから一路ザンスカールへ、大自然の中をひたすらザンスカールの中心地であるパドゥムへ向けて走っていきます。

所々緑から黄金色に染まり始めているスル谷の麦畑。ザンスカール谷の入口であるペンジ・ラ付近では、ブルーポピーをはじめとする彩り豊かな高山植物が私たちを歓迎してくれました。

ペンジ・ラを過ぎ、先ほどまで強烈な日差しで暑さを感じていたかと思うと、ドゥルン・ドゥン氷河からひんやりとした自然の風が吹き下りてきます。昼間なのに物音ひとつしない空間に音が響いたかと思うとその氷河が崩れる音でした。

ザンスカールには世界遺産も自然遺産もありません。雄大な自然の中で、冬にはマイナス20度の厳しい環境となるこの地で暮らす人々の暮らしと時間の流れに身をゆだねます。

ザンスカールの人々は本当に皆親切で人間味に溢れています。僧院に訪れるときまって「お茶を一杯」と誘われ、ガイドさんのお家にお邪魔した時にはご馳走とバケツ一杯のチベットビールふるまってくれました。

学校に訪れ朝礼にお邪魔した時には、突然の訪問であるにも関わらず歓迎の印であるカタを生徒たちからもらいました。

ザンスカールに行くといつの間にか包まれている、ゆったりとした雰囲気と時間感覚は、この地に深く根付いているチベット仏教が作り出すものでしょう。


ドゥルン・ドゥン氷河

お茶をいれてくれたバルダン僧院のヘッドラマ
お茶をいれてくれたバルダン僧院のヘッドラマ
朝礼の様子
朝礼の様子
パバ (大麦の粉を練り上げたザンスカーリの主食)
パバ
(大麦の粉を練り上げたザンスカーリの主食)

ラマユル僧院で偶然遭遇した砂マンダラ破壇の儀式を、ザンスカールのゲルク派総本山・カルシャ僧院でも見学しました。地元の農作物を供養する儀式の後、やはりあっけなく破壊された砂マンダラが川に流されるまでの過程を見守りました。

砂マンダラ破壊前
砂マンダラ破壊前
砂マンダラ破壊後
砂マンダラ破壊後

ザンスカール谷には強い風が吹きます。強い風に電線が揺らされ、停電になることもしばしばです。夜、ホテルを出て数十歩歩いた先は真っ暗闇。麦畑を吹き抜けてくる風と、風が麦の穂を鳴らす音を聞きながら空を見上げてみると東京よりも3500m近い、人工衛星の動きもはっきりと見える、満点の星空が広がっていました。

完成はまだ先ですが、ザンスカール川沿いにはレーとザンスカールを数時間でつなぐことのできる新道が作られています。

ザンスカル・インダス (川の合流点)
ザンスカル・インダス (川の合流点)

ザンスカールを後にし、レーに到着する手前にあるインダス川とザンスカール川の合流点で車を停めた時、 ザンスカール川の奥を見つめると、「この川の奥に行って来たのだ」という、新道が完成してからでは決して得られないであろう実感がふつふつとこみあげました。

ペンジ・ラ
ペンジ・ラ


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