ツアーのポイント

ポイント金子貴一さんと共に、十字軍の史跡と世界遺産を巡る特別企画

南北キプロスとマルタに残る十字軍の史跡を巡る特別企画。今回は十字軍の撤退ルートに焦点を当てた企画です。また、キプロス・マルタ両国の世界遺産群も巡ります。

ポイント連泊を設けたゆったりとした日程

キプロスのニコシアで2連泊、マルタではスリマに5連泊し、ゆっくりと十字軍の史跡を巡ります。

ポイントマルタ騎士団事務所を訪問

マルタ騎士団事務所にて騎士団の方から、騎士団の組織と活動、入団から日々の生活について等のお話しを伺います。

訪問する
世界遺産

トロードス地方の壁画聖堂群(キプロス)/ヒロキティア(キプロス)/ハル・サフリエニの地下墳墓(マルタ)/ヴァレッタ市街(マルタ)/マルタの巨石神殿群

PROFILE 金子貴一さんプロフィール

1962年、栃木県生まれ。栃木県立宇都宮高校在学中、交換留学生としてアメリカ・アイダホ州に1年間留学。大学時代はエジプトの首都カイロに7年間在住し、1988年、カイロ・アメリカン大学文化人類学科卒。在学中よりテレビ朝日カイロ支局員を経てフリージャーナリスト・西遊旅行添乗員として活躍。中国や中東、仏教などへの造詣も深く、雑誌や新聞などへの執筆も多数行っている。特に、日本の歴史と宗教に関しては、4年間に亘り、東京新聞に連載記事を執筆。

COLUMN 金子貴一さんからのメッセージ

11〜13世紀にかけ、西ヨーロッパ諸国民がキリスト教発祥の地パレスティナ、特に聖地エルサレムをイスラーム教のセルジューク・トルコの占領下から「解放する」為に行った十字軍遠征。第1回十字軍(1096~99年)は、セルジューク・トルコの侵入に悩む東方正教会のビザンチン皇帝からの義勇軍要請を契機に、カトリック教会のローマ教皇ウルバヌス2世が教皇の名による独自の遠征軍の結成を提唱。西欧諸国の熱狂的な歓迎を受け、翌年、主としてフランスの諸侯・騎士の率いる 40万の軍団が十字架の旗印を立てて出発しました。1099年エルサレムに到着した軍は強襲により聖墳墓を奪還し、十字軍国家エルサレム王国を建設しました。以後、2世紀近くにわたり断続的に遠征は行われましたが、唯一「成功」したのは、この第1回のみでした。最後の第8回十字軍(1270)はエルサレムから3000km余も遠くへだたったチュニスで挫折し、1291年には激戦の末、聖地における十字軍の最後の拠点アッコ(現イスラエル北部)がついに陥落します。

歴代の遠征には、十字軍時代初期に創設された3大宗教騎士団(テンプル騎士団、聖ヨハネ騎士団、ドイツ騎士団)が従事しました。アッコ陥落に伴いドイツ騎士団は本拠地のドイツに帰国。テンプル騎士団と聖ヨハネ騎士団は、第3回十字軍以来十字軍国家となっていたキプロス王国(キプロス島)に退却して、この島を前衛として退勢挽回を企てることになります。しかしテンプル騎士団は、フランス王とローマ教皇の謀略に会い、1312年、異端の烙印を押されて崩壊。残る聖ヨハネ騎士団だけが、地中海に進出するイスラーム勢力(オスマン・トルコ帝国)と戦い続け、ロードス島(1310〜1522)、マルタ島(1530〜1798)へと本拠地を移しました。

今回の旅では、キプロスで、アッコ退却後のテンプル騎士団と聖ヨハネ騎士団の本拠地跡や教会跡、そして、エルサレム王家の末裔が統治した十字軍国家キプロス王国(1192〜1489)の宮殿跡や教会などの遺構を見学。マルタでは、250年以上に亘った聖ヨハネ騎士団(マルタ騎士団)統治時代の遺跡群を見学。キリスト教とイスラーム教双方の視点から多面的に十字軍の歴史を見つめて、現在に至る世界2大宗教間対立の原点と宗教間融和に思いを馳せます。

聖ジョージ・ビザンチン教会
13世紀十字軍建築の傑作コロッシ城
キレニア城
レメソス城
チタデル

COLUMN 訪問する世界遺産:キプロス

■ヒロキティア

キプロス島の南岸にある、紀元前7000~前4000年紀にかけての新石器時代の集落遺跡。キプロス最古の考古遺跡であり、重要な新石器時代の文化遺産です。ヒロキティアには、古代の集落の防御壁やトロスと呼ばれる環状家屋と墳墓があり、そこから石斧、石槌、石臼、石杵など多くの石器具が出土し、地中海の都市集落の発祥地であると見られています。

■トロードス地方の壁画教会群

キプロス島中西部、トロードス山脈南麓に位置するこの一帯は、10世紀に十字軍による聖地エルサレム回復運動の本拠地となりました。また、キプロスは、東ローマ(ビザンチン)帝国(395~1453年)の勢力下にあったため、同帝国が国教としたギリシア正教が普及し、トロードス地方には11~16世紀にギリシア正教の聖堂や修道院が建設されました。世界遺産として登録されたのはこれらのうち、聖ポディトゥ教会、大天使ミカエル教会、聖ニコラオス聖堂、聖イラクリディオス聖堂、パナイア・トゥ・ムトゥラ聖堂、アシノウ聖堂など10の積み石造り・木造の聖堂で、聖堂の天井や壁面には、ビザンチン様式のフレスコ画のイコン(聖画像)が残されています。

ヒロキティア
大天使ミカエル教会
聖ポディトゥ教会

COLUMN 訪問する世界遺産:マルタ

■マルタの巨石神殿群

マルタとゴゾの両島で、人類最古の石造建築物といわれる先史時代の神殿の遺跡が30ヵ所発見されています。世界遺産に登録されたのはそのうちの6神殿で、マルタ島には南部のターシエン神殿、ハジャーイム神殿、イムナイドラ神殿、スコルバ神殿、タハージュラ神殿、ゴゾ島には紀元前3600~前3000年頃の建造と推定されているジィガンティーヤ神殿があります。これらの巨石を使った建造物は、シチリア方面から移住したステンティネロ文化人の手によるものではないかと推定されていますが、誰がどのような方法で巨石を運び、どのような方法で積み上げて造ったのかはよくわかっていません。また、これらの神殿は女神信仰のために造られたと推定されています。

■ハル・サフリエニ地下墳墓

マルタ島東部にある首都ヴァレッタ郊外に位置する先史時代の地下墳墓。この遺跡は1902年に、住宅開発のために切削していた労働者によって偶然発見されました。紀元前2500年頃に建造された地下3層構造で、38の石室が設けられています。石室は複雑な迷路と階段でつながっていて、最も深いところにある石室は地表から約11mの深さにあり、その形と規模は多様。おもに祭儀と埋葬に用いられていたと見られ、ここから約7000体もの人骨が発見されています。

■ヴァレッタ市街

1530年に神聖ローマ皇帝カール5世からマルタ島を与えられた十字軍の聖ヨハネ騎士団は、1565年のオスマン帝国によるマルタ大包囲攻撃に勝利し、この戦いの後、オスマン帝国に焼かれたマルタ島東端のシベラス半島の港町を再建し、城壁で取り囲んで要塞化しました。これが今日のマルタの首都ヴァレッタです。この町の名前は、マルタ大包囲戦時のヨハネ騎士団長であったジャン・バリソー・デ・ラ・ヴァレットの名前にちなんで名づけられたもの。ヴァレッタ市街にある市内最古の建造物、勝利の聖母聖堂は、ヴァレット騎士団長が町の基礎となる石を置いた場所に建てられたといわれています。このほか市街には、聖エルモ砦、カラヴァッジョの大作「洗礼者聖ヨハネの斬首」がある聖ヨハネ大聖堂などの歴史的建造物が残り、バロック様式を中心とした中世の美しい町並みを今に残しています。

ハジャーイム神殿
ゴゾ大聖堂(ゴゾ島)
聖ヨハネ大聖堂
ハル・サフリエニ地下墳墓
アッパー・バラッカ・ガーデンの大砲

出発日と料金

2024年 
出発日~帰着日
日数 旅行代金 催行状況
04月26日(金) ~
05月06日(月)ゴールデンウィークコース・金子貴一さん同行
11日間798,000円
発着地 東京・大阪発着 最少催行人員 8名(16名様限定) ・添乗員同行
燃油サーチャージ 66,000円(4月1日現在の見込み)
一人部屋追加代金 116,000円
ビジネスクラス 追加代金等の詳細はお問い合わせください。
  • 海外での空港税諸税は旅行代金に含まれています。
  • 燃油サーチャージ額は、原油価格の変動により変更することがあります。
  • 特別企画コースのため再利用割引・特別割引はありません。
  • 相部屋ご希望の場合でもご出発時点で相部屋の方がいらっしゃらない場合は、一人部屋追加代金が必要となります。予めご了承ください。

ツアー日程表

地名 時刻 スケジュール
1 東京
大阪
22:30発
23:45発
空路、東京・大阪よりアラブ首長国連邦のドバイへ。
※添乗員は、東京・大阪どちらか一方より同行し(往復)、ドバイにて合流します。
機中泊
2 ドバイ
ドバイ
ドバイ
ラルナカ
ファマグスタ
ニコシア
04:50着
05:15着

08:00発
11:10着

18:00着



ドバイ着後、航空機を乗り換えて南キプロスのラルナカへ。着後、専用車にて北キプロスのファマグスタへ。着後、徒歩にて旧市街を観光(14世紀に十字軍国家・キプロス王国が建立し、シェイクスピアの戯曲「オセロ」の舞台となったオセロ城、イスラエルから十字軍が追い出されたあと、名目上のエルサレム王の戴冠式が行われた旧聖ニコラス大聖堂(現ラーラ・ムスタファ・パシャ・モスク)、ベネチア宮殿、聖堂騎士団と聖ヨハネ騎士団の二重教会(外観)等。その後サラミス遺跡を見学。専用車にてニコシアへ。
ニコシア泊
3 ニコシア
(キレニア)
  午前中、キレニア及び郊外の観光ベラパイス修道院、キプロス島内の十字軍の城として最も保存状態の良いキレニア城、城内にあるキレニア博物館と世界最古の難破船の一つ、紀元前300年のギリシャ船が展示されている難破船博物館聖ジョージ・ビザンチン教会)等。また、12世紀にキプロス王国の城塞として拡張され、離宮も建設された聖ヒラリオン城にて絶景を展望していただきます。午後、ニコシアの観光旧アギア・ソフィア大聖堂(現セリミエ・モスク)外観とオスマントルコ建築の傑作ブユク・カーンキャラバンサラエキレニア門ニコシア城(外観)等。)
ニコシア泊
4 ニコシア
ヒロキティア
レメソス
トロードス地方
リマソール
08:00発



18:00着
終日、専用車にて世界遺産に登録された新石器時代の遺跡で東地中海に残る先史時代の遺跡としては最も重要で保存状態が良い遺跡のヒロキティア、キプロス島西部の中央山地トロードス地方にある世界遺産の壁画聖堂群聖ポディトゥ教会大天使ミカエル教会)、レメソスの2つの城(十字軍の戦いに明け暮れた英国のリチャード獅子心王が結婚式を行ったレメソス城(中世博物館)と1291年のアッコ(イスラエル)撤退後、聖ヨハネ騎士団長の本拠地となった13世紀十字軍建築の傑作コロッシ城)を見学。その後、リマソールのホテルへ。
リマソール泊
5 リマソール
ラルナカ
マルタ
スリマ

08:00発
12:20発
14:05着
18:00着

専用車にて、空港へ。午前の便にてマルタへ。着後、専用車にて、世界遺産に指定された古代マルタの巨石神殿群ハジャー・イム神殿イムナイドラ神殿)を見学。その後、専用車にてスリマへ。
スリマ泊
6 スリマ
(スリー・シティーズ)
  専用車にて、世界遺産ハル・サフリエニの地下墳墓へ。見学後、1530年、ロードス島を追われた聖ヨハネ騎士団がマルタで最初に築いた拠点スリー・シティーズを見学します。地中海に面した天然の城塞と呼べる複雑な地形を利用して、騎士団は巨大な城塞都市群を建設しました。
スリマ泊
7 スリマ
(ゴゾ島)
  フェリーにて、ゴゾ島へ(約30分)。着後、ゴゾ島の観光(17世紀に聖ヨハネ騎士団が拡張強化した大城塞(チタデル)と、大城塞内にある18世紀完成バロック様式のゴゾ大聖堂等)。フェリーにてヴァレッタへ。その後、スリマのホテルへ戻ります。
スリマ泊
8 スリマ
(ヴァレッタ)
  終日、専用車にてヴァレッタの観光国立考古学博物館聖ヨハネ大聖堂と付属美術館、16世紀建立の騎士団長の宮殿(外観)、中世の騎士団の遊びと休息の場で、グランド・ハーバーとスリー・シティーズの絶景が一望できるアッパー・バラッカ・ガーデン等)。アッパー・バラッカ・ガーデンでは、正午に時報として大砲が火を噴く姿をご覧頂く予定です。午後、マルタ騎士団事務所を訪問。
スリマ泊
9 スリマ
(イムディーナ)
  午前中、専用車にてマルタの古都イムディーナの観光(聖ヨハネ騎士団長建立バロック様式のメイン・ゲート、歴代のフレスコ画で飾られた4世紀創建のイムディーナ大聖堂、聖ヨハネ騎士団従軍神父団の館に17~19世紀の絵画が展示され、地下には聖パウロが隠れてていた聖パウロの洞窟もあるウィグナコート博物館イムディーナ外壁等)。またラバトのローマ都市遺跡も見学します。
スリマ泊
10 スリマ
マルタ
08:00発
15:35発
午前中、引き続きマルタ島の観光。午後の便にて、ラルナカ経由にてドバイへ。
機中泊
11 ドバイ
ドバイ
東京
ドバイ
大阪
01:05着
02:40発
17:35着
03:00発
17:15着
ドバイ着後、航空機を乗り換えて、東京・大阪それぞれ帰国の途につきます。着後、解散。
  • 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
  • 食事回数:朝8/昼8/夜8:機内食は除く
  • 利用予定航空会社:エミレーツ航空

ご案内とご注意

査証(ビザ) 不要です。旅券の残存有効期間はキプロス入国時に6か月以上、査証欄余白は2ページ以上必要です。
気候・服装 合服が基本となりますが、朝晩は冷え込むことがありますので、しっかりとした上着をご用意ください。また雨が降ることがありますので、雨具もご用意ください。
利用予定ホテル 日程および下記のホテルリストをご覧ください。
■ニコシア:クラシック、セメリ、アルティス
■リマソル:アヤックス、パーク、オデッセイ
■マルタ:ビクトリア、プレルナ
日程について

マルタ騎士団事務所の訪問は、現地事情により訪問日が変わる可能性があります。
見学の順番は現地にて変更になることがあります。

旅行条件について 取引条件はこちらの 海外旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。
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