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ヘルリヒコッファーB.C.

HERRLIGKOFFER B.C.

夕日に染まるヒマラヤ最大の氷壁「ルパル壁」(ヘルリヒコッファーB.C.より)
南面・ヘルリヒコッファーB.C.

ラインホルト・メスナーが初登頂したナンガパルバット南壁の好展望地、ヘルリヒコッファーベースキャンプ。わずか、5時間程のハイキングで、世界第9位、標高差4,500mと世界最大の標高差を誇るルパル壁の大展望を望めます。 南面は北面より間近で展望でき、ここからの朝日に赤く染まるナンガパルバットはとても素晴らしく、幻想的です。

▼ここに行くコース

ツアーリーダーからの一言

東京本社

高根澤 淳
(たかねざわ あつし)

ナンガパルバット(8,126m)の展望地で知られるフェアリー・メドウ(3,300m)の裏側 = 南側に位置するもう一つのベースキャンプが、ヘルリヒコッファー・ベースキャンプ(3,550m)です。名前の由来はドイツ遠征隊(ナンガパルバット)の隊長ヘルリヒコッファー博士からきています。そしてこの隊(1970年)に参加していたのが、兄ラインホルト・メスナーと弟のギュンター・メスナーです。この2人は世界最大の標高差4,500mの氷壁ルパール壁を越えて、ナンガパルバットの初登攀に成功します。その後、弟の悲劇やその責任、自身の指を切断する凍傷などを背負いながら、16年後の1986年に兄メスナーは人類史上初となる8,000m峰全14座登頂に成功します。このような壮絶なドラマの始まりがここ、ヘルリヒコッファーB.C.から始まります。テント場から間近で眺める標高差4,500mの氷壁ルパール壁は圧巻の景色ですが、その景色の裏側にはこのような壮絶なドラマがあります。ぜひ、世界最大の氷壁と人類史上初14座登頂の始まりの地をご覧ください。
※ルパール壁登攀の物語は映画「ヒマラヤ 運命の山」(2009年)がおすすめです。